0歳で1回麻疹ワクチンを受けました。今後どのようなスケジュールで

Q3-[1]:0歳で1回麻疹ワクチンを受けました。今後どのようなスケジュールでワクチンを接種すれば良いでしょうか。

 周りで麻疹の流行があり、緊急避難的に0歳で任意の麻疹ワクチン接種を受けた場合、それは1回目とは数えずに、1歳になったら忘れずに、第一期の麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種を受けるようにしてください
 0歳での接種は、1歳以上での接種に比べて、母体由来の抗体の残存などから免疫の獲得が十分ではないことがあるため、そのまま第二期の年齢まで接種を受けずにいると、途中で麻疹にかかってしまう可能性があるからです。また第二期は、同じように小学校入学前1年間(4月1日から3月31日まで)の間に麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種を受けて下さい。
 米国では小学校入学時にMMRワクチンの2回接種が求められていますが、0歳で受けたワクチンはその回数に含まれないことになっています(米国小児科学会:Red Book 2009より)。

Q3-[2]:麻疹あるいは麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種を1回受けた場合、どのくらいの人が麻疹の免疫を獲得するのでしょうか。

 通常、1回の接種で95%以上の人が免疫を獲得します。1回の接種で免疫を獲得できなかった場合を、primary vaccine failure(PVF)と呼びますが、周りで麻疹の流行があると、約5%のPVFの人は感染し、発症する可能性があります。これらの人の予防を目的の一つとして、2006年6月2日から麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の2回接種制度が始まっています。なお、2回接種の意味は、次のURLに示すとおり(http://idsc.nih.go.jp/vaccine/cpn01.html)、さらに2つの考え方があります。

Q3-[3]:子どものときに麻疹にかかりました。麻疹にかかったことがあっても、ワクチンを接種した方が良いでしょうか?

 一度典型的な麻疹を発症した人は、通常は生涯にわたる免疫(終生免疫)が獲得され、再び麻疹を発症することはありません。高齢になってから修飾麻疹を発症される例が報告されていますが、極めて稀と考えられます。そのため、以前麻疹にかかったということが記録等により確かであれば、再度ワクチン接種をする必要はありません。ただし、0歳児で発症した場合は、免疫の維持が不十分である可能性がありますので、接種を考慮した方が良いと考えられます。
 また、時に、麻疹と思いこんでいた病気が、発熱、発疹が出現する他の病気(たとえば、風疹や川崎病など)と混同されている場合がありますので、注意してください。